鯖街道の果たした大きな役割

2012.01.08

鯖街道。日本海、若狭・小浜と京の都を結ぶ道筋なくして、今日の京料理は存在しえなかったといっても過言ではないだろう。海から遠い都に何故これほどの美食が生まれたのか、その謎を解く鍵は全てこの鯖街道にあるのだ。つまりは、今日、多くが京都を目指す目的である「食」のルーツは鯖街道にあり、その道筋、若狭と都を結ぶ接点がこの出町柳近辺の「桝形商店街」にあるのだ。そう思えば、この場所にある商店街は、錦市場以上の重みを持って語りかけて来るのがわかるだろう。

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若狭・小浜はまた、朝鮮半島、ひいてはアジア大陸の玄関口でもある。その小浜と京都を結ぶ道筋を鯖街道と呼び、小浜近辺の港に揚がった日本海の魚を運んだことから名付けられたものだが、「鯖」というのは魚全般を象徴するものであり、更にいえば、アジアから伝わった様々な料理法をも表したものなのである。料理のみならず、仏教、芸術など多くの文化がこの道を通って伝わったことは実に興味深い。